IPAプロマネ試験の前提知識ざっくりまとめ
試験まであと2日しかありません。
例によって勉強不足。
オマケにPMはもちろん、一般的なシステム開発プロジェクトに携わった経験もなく、かなり厳しい状況です。何とか頭に詰め込んで対応したいと思います。
そのためのまとめ。
参考テキスト
- 作者: 三好康之,ITのプロ46
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2018/09/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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DBスペシャリストのときもお世話になった、通称「みよちゃん本」。本当に素晴らしい。
プロジェクトに関連する人々
ステークホルダー
日本語で利害関係者。プロジェクトによる影響を受ける人。要は皆。
プロジェクト責任者
最高責任者。決裁権を持つ。顧客企業の社長など。体制的にはPMの上位に位置している。PMのコントロール範囲外の問題に対応する。重大な問題が発生してどうにもならなくなったらコイツに話を通す。
ステアリングコミッティ
ステコミ。合議体であることが多い。役員会など。利害関係が調整される。PMと対等の立ち位置。
プロジェクトチーム
PM、チームリーダー、メンバー。
試験では、チームリーダーに部分的な権限委譲を行うも、大体マネジメント力に難ありで問題が発生する。メンバに新人がいると大体スキルに難ありで遅延が発生する。
利用者
要件など固めるため協力は必須だが、大体忙しかったりする。
システム開発の工程
要件定義
顧客要望を聞き、システムの要件を明確にする
外部設計
利用者視点で、主にインターフェースに関連する部分の設計を行う。
内部設計
おもに内部動作に関する設計を行う
開発
コーディング、単体テストなど。
テスト
本番稼動を想定してテストを実施。
リスク分析
定性的リスク分析
発生確率×発生したときの影響度のマトリクスで整理し、優先順位を決める。
午後2の論文でもよく使われる。重要。
定量的リスク分析
必要に応じて行う。 感度分析。EMV、デシジョンツリー分析など。
スケジュール
見積
標準化が進んでいる場合、それをベースに計画する。標準化が進んでいない企業でも過去の実績を元に見積もることが多い。プロジェクトの工程ごと所要期間・工数を見積もることが多い。
日程計画への落とし込み
ADM、PDMなどで各作業の前後関係を整理する。整理されたネットワーク図において、最もスケジュールに余裕がない(=遅延が発生すると全体スケジュールに影響を与える)工程のつながりをクリティカルパスという。これは特に重点的に管理する必要あり。
スケジュール短縮方法
何らかの原因で遅れが発生している場合、遅れを取り戻す必要がある。
ファストトラッキング
複数作業を並行して行うことでスケジュールを短縮する方法。デメリットとして手戻りリスクが増大する。
クラッシング
人員増加や残業の承認で対応。デメリットとしてコスト増につながる。
予算
見積
標準値法やファンクションポイント法で見積もる。
EVM
アーンドバリューマネジメント。午後1試験でもよく出る。午後2でも結構論文のネタに使える。重要。
計画に対するコスト差異、スケジュール差異をグラフから判断する。
PV(計画価値)
計画段階の予算
AC(実コスト)
実際に費やされたコスト
EV(達成価値)
実際の進捗
SV(スケジュール差異)
EV-PV
SPI(スケジュール効率指標)
EV/PV
CV(コスト差異)
EV-AC
CPI(コスト効率指標)
EV/AC
BAC(完成時総予算)
PVの合計値
EAC(完了時総コスト見積り)
その時点の情報でプロジェクト完成時の最終コストを見積もる。
VAC(完了時差異)
EAC-BAC。この値が正の場合、予算オーバー
品質
レビュー
インスペクション
モデレータと呼ばれる責任者がインスペクタと呼ばれるレビュアを選出し、会議形式でエラー収集・分析、解決策まで決定する。
ラウンドロビン
責任者が持ち回り制。
ウォークスルー
開発者自身で参加メンバ選定し自主開催。問題発見が目的のため、解決策の検討までは行わない。
品質管理指標
レビュー時間、摘出欠陥数の許容範囲を設定する。※どちらも数値が低いほど品質が良いように思えるが、低すぎる場合、レビューが適切に行われているか疑われる。
品質管理ツール
QC7つ道具。特にパレート図は、何か問題が発生したときに主要因を特定する、という役割で午後2でも良く使う。
契約形態
契約形態 | 提供物 | 完成責任 | 指揮命令権 |
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請負契約 | 成果物 | あり | 委託者に権利なし |
準委任契約 | 役務 | なし | 委託者に権利なし |
派遣契約 | 役務 | なし | 委託者に命令権あり |