植物観察用のカメラモジュール
水耕栽培器IoT化(第4回)
前回までで、水耕栽培器本体とラズパイの立ち上げが完了しました。 今回は、植物観察用のカメラモジュールの取り付け、選定を行います。
取り付ける場所
側面から撮るのが一番分かりやすいとは思いますが、 スペースの関係もあるので、水耕栽培器の天井にカメラを貼り付けて 俯瞰で映す形をまずは検討します。
購入したカメラモジュール
①サインスマート カメラモジュール
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amazonで安価に買えるので、まずはこちらを購入。
ただ、視野角が狭いのでは、という懸念があります。
ということで広角のカメラモジュールを用意しておきたい。 ただ、日本のwebショップであまりいい感じのが見つからなかったので 今回はAliExpressで探しました。
(参考)AliExpress
中国アリババの通販サイト。すごく安い。
日本で手に入らないものも売っている。
送料がタダ。
着荷までには2週間程度掛かる。
そして外れを引くこともある。*1
AliExpressではラズパイカメラや各種センサ類も豊富に用意されています。 そしてどれも日本と比べるとだいぶ安い。楽しくなってきます。 この安さも後押しして、念のため視野角の異なる2つのカメラモジュールを購入することにしました。
②視野角130度
③視野角150度 ja.aliexpress.com
どうみても同じものに見えますが、スペック上 は視野角が違うと仰っている。
配線
ラズパイのカメラ用端子に、カメラモジュールのフラットケーブルを接続します。 黒い爪を引き上げて差し込む形。ケーブルには表裏があるので注意。端子がむき出しになっているほうをHDMI端子側にする。 最後に爪を戻して固定。
ただこのケーブル、デフォルトでカメラに付いているものは非常に短い。
これでは取り回しが効かないので、別途ケーブルを購入しました。
SYNC フラットケーブル ラズベリーパイ 適用 Raspberry Pi カメラモジュール 延長ケーブル 100cm
- 出版社/メーカー: SYNC
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新しいケーブルに付け替え。カメラ側も同じ端子。
ラズパイでの写真撮影
ラズパイでの写真撮影は拍子抜けするほど簡単です。
まずはraspi-configで、カメラモジュールをenableにします。
raspi-config: [5 Interfacing Option] - [P1 Camera]
と進んでいき、カメラを有効化します。
そしてコマンドで
raspistill -o ファイル名
とするだけ。非常に簡単ですね。
ところが、サインスマートのモジュールを試したところ、こんなエラーが。
調べてみると、基板とカメラの接続部(オレンジ色の部分)が外れていたようです。この部分、結構外れやすいので要注意です。
検証
視野角の異なるカメラを3種類用意したので、 それぞれの見え方を確認し、最適なカメラを選定します。
しかしここで問題発生。aliexpressで購入した二つのカメラモジュール、どっちがどっちだかわからない...。まあ写真を撮ってみれば分かるので問題ないのですが。
検証方法としては、下の写真のようにダミーを置いて、各カメラでどの辺りまで映るのか確認します。
サインスマート
真ん中に置いた響しか映っていない。やはり視野角が狭すぎますね。
広角カメラ その1
広角カメラ その2
あれ?やっぱり同じような視野角のような?
どちらにせよ、両端に置いた白州と山崎までは映らないようですが、
いい感じで全体像が撮れています。
この辺まで近づけると映る。
とりあえず広角カメラその1を用いることにします。ただ、まだ全体を映しきれてないので、 もう少し広角のカメラも引き続き探索して、どこかのタイミングで付け替えるかもしれません。
あともう一つ課題として、今は水耕栽培器の天井に100均で買った両面テープで貼り付けていますが、LEDの熱と光で割と過酷な環境。 だんだん粘着力が落ちている気配を感じます。後ほど、ちゃんとしたメーカーの耐熱性の両面テープに貼り替える予定です。
まとめ
ひとまず、カメラが使えるようになりました。 次回は温湿度センサーの取り付けを行いたいと思います。
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*1:300円のワイヤレスイヤホンを買ったら酷いものが届きました。